夕日の橙に染まる白い部屋。
その光を受けながらベッドに寝ている少女。
彼女に会うのは初めてだった。

「―――この人が」

黒銀の少女が守りたかった人。
生まれつき弱く、長くは生きられないとされていた少女。
最後に紅い少女が感じ取り、その存在を伝えてくれた。
完璧を目指していた少女はいつの間にかその目的を変えていた。

「―――だれ?」

唐突に起き上がり訊ねる少女。
しかし、その顔には生気といえるものが感じられない。
いつ死んでもおかしくない――――――そういう空気を纏っていた。

「君が―――」

彼女のパートナーだったのか?
そう聞こうとしたが、聞けなかった。
彼女が手に持つのは一枚の黒い羽根。
その羽根を弄び、少女が戻ってくることを信じている彼女に訊ねることは出来ない。
――――――訊ねればどうあっても伝えることになってしまうのだ。
……少女達はもういない、と。
それは自分自身にも言えること。
『少女』ではなく、『少女達』――――――自分のパートナーであった紅と翠の少女がもういないことを思い知らされてしまう。
―――だが、それでも伝えなくてはならない。
それが、少女達にしてあげられる唯一のことだから。

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