「……なんでこうなったんだろ?」

どたどた、と走り回るピンクと金。
台所でがちゃがちゃやっているのが翠と蒼。
我関せず、といった態度で紅茶を飲んでいる紅。
初めて見るテレビに目を輝かして見ている銀と紫。
アリスゲームから1週間――――――桜田家の住人は更に増えていた。

「めぐぅ、この人間のところで世話になることにしたからぁ。
 はやく退院してあなたもきなさいよぉ♪」

帰ってきて早々、自分を病院に連れて行った銀色は入院中の少女を自身のミーディアムだと告げ、そうのたまった。
銀色たちの復活の影響なのか、入院中の少女まで何故か快復しており、彼の意見など無視で早々にこの問題は片付けられたのだ。

次の問題は紫色。
彼女の方は更に単純――――――行方をくらませたのだ、彼女の主が。
結果、紫色を放り出すわけにもいかず、預かることとなった。

「ジューーーン」

ばっ、と抱きついてそのまま彼の頭の上にのぼるのはピンク。
ピンクと蒼は戻ってきたら普通にテレビを見ていた。
その光景に翠が怒り、紅が呆れていたが―――それは仕方のないというものだ。
彼女達が動かなくなったことで加速していったアリスゲーム。
その早めた原因が呑気にテレビを見ていた以上、当然の反応というものであった。

「ジュン、お茶のおかわりを淹れて頂戴」

さすがに一週間もたてばなれてくるらしく、もはやこの程度では動じなくなった紅。
逆に一週間も増えた住人のために苦労してきた少年は弱っている。
しかし、それでもいいと思っていた。
此処に全員いて仲良く過ごす以上、アリスゲームなど二度と起こらないのだから。
――――――当面の問題は

「お前ら、いい加減にしろーー!」

目を離すとすぐけんかになりかねない彼女らを止めることと修理に使われる彼の体力だけだった。









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