今日は記念日
大切な記念日
彼と私が通じ合えた記念日
夢を見た、最後の『後始末』を終えてソレまでの生き方をしなくてもよくなった日の……
そして、ソレ以上に良い事のあったその数時間後の事を。
「なあ、機嫌良いな? どーしたんだ?」
彼はなんにもわかってない、この『恋愛限定鈍感ばりあ』に包まれて日々をピアノと私に捧げた『最高の鈍感』は。
「何でも無いよぉ、ただ夢見が良かっただけ♪」
「・・ん、そっか」
原因がわかって納得したのかな? 興味、無くしたみたい、ムカツク。
「えい!」
持ってたカバンを彼の頭にぶつけてやると・・
ガスッ! 角がクリティカルヒット。
「いってぇな! 何しやがるんだ!!」
予想通りの反応、ちょっと怒った感じで……けど全然怒ってない優しい瞳。
「何でも無いですよぉ〜だ!」
ちょこっと舌を出してあっかんべぇの真似をする。
復讐するは我に有り、ってね。
え? 用法が違う?? 細かい事は気にしないの!
ブツブツ言ってる隣りを見上げると……
三年前から変わらない彼との身長差、アレから……10cmは伸びたのにあざ笑うかのようにおんなじだけ大きくなったバカヤロウ。
いけない、またイライラしてきた。
だって……
アノ時……
しにくいじゃない・・・ねえ?
って誰に聞いてるんだろ、私。
ボゥっとしながら同じ『道』を歩く、心も身体も。
もしかしたら、ひょっとしたら、私じゃなかったかもしれない。
彼の隣りを歩いているのは違う、知らない誰かだったかもしれない。
不安が過ぎる、今が幸せな分過去が襲ってくる。
本当だったら、ただ運命を享受してるだけだったらここに居なかったかもしれない。
切っ掛けをくれたのは彼。
挫けそうな時、支えてくれたのも彼。
不安な時、頭を撫でて『大丈夫だ』って言ってくれたのも彼。
わかってる、この不安がどこから来てるのか。
彼無しじゃもう息も出来ないくらいに依存してる。
失うのが、
無くすのが、
奪われるのが、
捨てられるのが恐い。
弱くなったと思う。
少なくとも彼と出会う前はこんな事無かった。
でも……
出逢えた、知り合えた、隣りに居て欲しいと言われた。
嬉しくてその日は泣いたっけ。
「ねえ・・・」
ちょいちょい、っと手招きして彼を呼ぶ。
「ん? なんだよ」
彼が顔を下げて聞いてくる。
首に両腕をまわして
チュッ!
「大好きだよ、歩♪」
Fin
おまけ
え? 結局なんの記念日だって??
それはね、強敵達を蹴散らして彼を手に入れてからちょうど一年目の記念するべき日なの!
だからこの後は……ね!
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