GS×友恋クロス作品
春の訪れ


一日目


ある日、横島忠夫が非常食のカップ麺を買いに商店街に行った日から始まる物語。


その日は給料日だった為、たまたま買い置きの非常食を調達しに商店街へ出かけた日のことだった。

両手一杯にインスタント麺を抱えてホクホク笑顔でレジで清算している時にキャッシャーのお姉さんが福引券をくれたのだ。

『まあ、一等とか特等なんか当たる訳ねぇよなぁ』

と、思いつつも

『ティッシュでも貰えたら嬉しいかも』

なんて気持ちで列に並び、とうとう自分の前のおばちゃんがティッシュを貰って帰るところまで来た。

――ちなみに、特等は龍神村観光ツアー(三泊四日)、一等はデジャブ―ランド一日フリーパスポート。

「それでは券の方を――はい、2回ですね」

係員の人に福引券を渡して、チャレンジ一回目。

ガラガラガラ―――コンッ、コロコロコロ

出てきた玉の色は、

特等の……金色でした(;;´д`)

目を擦ってしっかり見ました――金色です。

両頬を抓ってよく見ました――ゴールデンです。

手にとって色が落ちないか試しました――落ちません。

文珠に“真”“実”の文字を入れて再確認しました――モノホンの特等です。

周囲に『ドッキリ』のカンバンを持ったTVの人が居ないか確認しました――居ません。





只今横島忠夫の人格を再起動中、暫くお待ちください。

横島忠夫の再起動が完了しました。





この日、商店街の一角に警察が出動する程の喚起の雄たけびが響き渡りましたとさ。






二日目

前日、商店街の福引で特等をゲットしてホクホク笑顔の横島。

だが、ふと気付く。

『あの美神さんが休暇をくれるだろうか?』

答えは――否。

どれだけシュミレートしても(想像上の)美神から返ってくる反応は最終的に『諦めなさい♪』だった。

哀れ、体と思考に染み付いた丁稚根性がど〜しても卑屈な決断を下す。

しかし、諦めきれない。

天から降って湧いたかのような奇跡、今後このような幸運は生きてる間には二度とやってこないだろう。(そこまで言うか)

ならば、

――たとえ敗北しか残されていない戦地だろうと

――たとえラプラスに『止めた方が良いって』と言われようが

――たとえ唐巣神父の毛根が自然に復活する確立の方が上だとしても

賭けてみるしかない。

そう、男……いや、漢には勝負せねばならない時があるのだから。





「ってな訳で、美神さん。休み下さい」

「ん、良いわよ」

「そうッスか、やっぱダ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マジ?」

「マジだけど、そのやぁったら長い沈黙はナンでかああああああ!!!!」

ビシッ!
        ゲシッ!
    バシッ!
                  ザシュッ!
            メキュッ!?





ただいま横島君がシバかれてるので少々お待ち下さい<(__)>





「ぐふっ、スンマセン。ミカミオネーサマがワタクシメナドニキュウジツヲキョカシテクレルトハオモイツキマセンデシタノデ」

「まったく、私だって鬼じゃないんだから。言えばそれぐらい何とかしてあげるわよ」

……色々と、読者の声が聞こえる気がするが(主に美神関連)気にしない方向性で進めよう。

兎に角、美神からの休暇は貰えた。

途中でシロが『拙者もお供したいでござる』

とか

タマモが『出発は何時? 準備しなきゃ』

とか

おキヌが『横島さんと新婚旅行……キャッ♪

なんて言ってたのは聞こえない。

むしろ聞いちゃダメ。特に最後なんて。

横島が『や、コレ一人分しかないから行くのは俺だけだよ?』なんて言うとシロタマが散々ブーブー文句たれたりおキヌが悲しそうな瞳で見つめてきたり。

なんだか罪悪感タップリのスタートになりました。

【続く……のかなぁ?】







三日目(ツアー初日)


都会から離れた、自然に囲まれた田舎で、胸いっぱいに空気を吸い込む。

ここらで普通なら『空気がうまい』なんて言うんだろうが、あいにく俺にはそこまでの違いなんぞわからん。

で、一応念のために説明しておくが、今俺は単独で行動している。

ツアーのプランをシカトして(オイ)





「え〜、横島様、横島忠夫様〜〜〜?」

ガイドさんが俺を呼ぶ声が聞こえる。イカン、バレたか。

「はぅ、見つけました」

「ガイドさん」

「え〜、はぐれますと探すのが面倒でございま〜す。
 どうか列を乱さぬようご協力をお願いしま〜す」

「そんなに広くないし、迷わないから大丈夫だと思うんだけど……ダメ?」

「ツアーですからルール厳守、団体行動でお願いすま〜す」

「ちょっと、一人で歩きたいんだけど……」

「ダァメでございま〜す」

「どうしても?」

「ど〜してもでございま〜す」

「やっぱ、アカンかぁ」

タダちゃんがっくし。

ガイドさんの額(ひたい)に井桁が見えるし、諦めるか。……うっ、他のツアー客からの冷たい目がイタイ。

「え〜、それでは皆様、これより竜神の社(やしろ)をご案内いたしま〜す」

階段を上りきり、杉林を抜けると風が強くなった。

まっすぐ敷き詰められた石畳、その先には趣のある真っ赤に染められた木造の本殿。

歴史と風格、なにより神域特有の清浄な霊気を感じる。

カシャ

携帯電話のカメラに景色を納めた。

――ちなみに、この携帯は受話専用、通話料を安くする為の苦肉の策だ。



ポシュトシュクリプチュ

僅かな加筆でガラクタ逝き。
次回の受信は何時だ?w

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